157号

  • 地球を活かす 市民が創る自然エネルギージャーナリスト 伊東千尋さんに聞く
  • 沖縄から 安保条約60年・沖縄返還40年に    伊波洋一さん(元宜野湾市長)
  • 青年のうたごえ特集佐藤大介(京都)、加藤優一(宮城)、和賀達郎(愛知)
  • 連載    石黒真知子(詩人)の〝出たとこ勝負〟(ポエム&エッセイ)33回    小林康浩(作曲家)の「なんでもありっすか?」31回
  • 座談会 音楽・運動が輝く力
    2012年東西合唱講習会、指揮・合唱指導講演会を終えて
  • 楽譜紹介    「底力のタンゴ」
    (作詞・作曲 今 正秀・補作 たかだりゅうじ)

(お詫び)
石黒真知子さんの詩「ふるさと」に欠落部分が
ありました。全文は下記の通りです。

ふるさとは 原発から
10㎞ セシウムの半減期は30年
僕は今六五歳 帰るのは あきらめました
地域交流会のステージに立つササキさん
子どもたちの 椅子も机もよく修理しました
大工の校長さんと 呼ばれて
ササキさんの表情が ほどける
アンコールの拍手にアルトサックスを持ち直し
三曲きりのレパートリーを全て披露してしまったので
二度目の マイ・ウェイ
ササキさんの ふるさとの桜を
昨日 テレビニュースで見た
避難している住民に満開の桜を届けたい
マスコミだけが 立ち入りを許可され
白装束の防護服たちが
桜にカメラを向けていた
置き去りにされたふるさとは
静かで 美しい
雲ひとつない空
花霞のなかでさえずるメジロ
ササキさんのサックスが
桜のトンネルを 流れていく

ライン

1冊515円(税込)

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